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アラスカ取材、ラストチャンス
24日(水)またしても・・・夕べも曇って暗闇の中にいた。
まったく空が見えなかった。
気持ちもさえない。

が、しかし最後まで少ないチャンスを逃さないように、頑張ろう。
少しでも取材をしようという気持ちが強くなる。

アラスカ北極圏の朝・昼・晩には、それぞれの魅力がある。


静かな美しい湖を発見。
風がなく、水面は鏡のように反射している。
こんな所にムースなどが水を飲みに来てくれるといいのだけど。
日中は天候の回復を見せる。
取材も佳境、今夜は久々にオーロラ祭り、大逆転のシナリオを描きながらにんまりする。

もちろん、日中でも、何か撮れないかキョロキョロとしている。
北極圏の朝・昼・晩の全てにチャンスがある。

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静かな湖を発見。風がなく、水面は鏡のように反射している。
ムースなどが水を飲みにくるのをじっと待つが、そう簡単に狙った場所にきてくれる分けではない。

こんなところでオーロラが撮影出来ればいいのだが、
暗闇の中でこの水辺にじっとしてるには厳しい気がした。


日中も、そして夜になっても絶望的なべっとりの曇り空だったが、今夜は天候のいい場所へ数百キロでも走るつもりだった。
通信手段がないので、天気予報などは全くわからない。
東西南北の空を見ながら考えるだけである。


夜が進むにつれて少し星が見えてきた。

深夜、25日(木)に日付が変わるころ、北東の空からだんだんオーロラが現れてきた。

よし!

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北東の空にオーロラが舞だした!

決して活発とは言えないが、線構造が見られる「写真写りのいい感じ」系のオーロラである。

このブログにはぼやけた写真しかアップ出来ないが、確実に写真集のページにを飾るきれいな光景が撮れた!

動きもいい感じで、今後スライドショー用にも編集してみたいと思う。
今までにない雰囲気だと思うが。

08092407_MG_1066.jpg

明け方まで撮影が出来た。

少しさわやかな気分で朝を迎えることができ、北極圏ラストの今夜に希望をつなぐ。

最後の夜は大逆転かな!!

ダルトンハイウェイを南の方へ進む。
フェアバンクスに近づいておかないと、帰り道は、また長い悪路が待ってる。
帰りの道のりは少しでも縮めておきたい気分なのだ。


ラストは、昨年の9月に「すごくいい写真」が撮れた湖に陣取る。
北東の方向に湖の水面がはまり、撮影もしやすい。
その方向にオーロラが出現すれば、2倍のオーロラになるのだ。

好天ながらも、怪しい雲の塊が現れていたが、日が暮れるころ徐々にクリアな空を隠して閉まったのだ。

その後は全く朝まで星をも見せてくれなかった・・・・

朝8時になっても暗いのである。
分厚い雲に覆われて、相当に天気が悪い。気分もがっかりであるが、これも慣れたものである。
自然相手では仕方がない。

最近は自然相手で自分がどうもがいても仕方がないことがわかってきたので、こんなときはすっきりあきらめられるようにもなってきた。

「また来るね!」みたいな気持ちで、眠たい眼で南へまっしぐら。

帰りの飛行機は明日の早朝である。要するにあと、ほぼ丸一日。

その間にフェアバンクスに大事な用事を残している。

皮肉にも北極圏を南下し、フェアバンクスに近づくにつれ天候が回復する。
霜が降り、非常に冷えている。
やはりツンドラよりも内陸の方が冷えやすいのか。

時折撮影をしながらも、ほぼノンストップで、半日かかって無事にフェアバンクスに到着。
疲れた。


アラスカ大学キャンパスにある、国際北極圏研究センターIARCに在職されている福田教授にお話を伺うためである。
北大低温科学研究所で教授をされていたが、今はオーロラ研究の世界的権威である赤祖父先生と一緒にアラスカにいらっしゃる。
福田教授まさに「地球の気候変動」研究の最前線をされており、今回、大変貴重なお話をお聞きすることが出来た。

地球温暖化は地球の自然変動によるものがほとんどで、人類の温室効果ガスによるものはわずかであるとの事。
その温暖化はピークを越えすでに反転、数年前からすでに「低温化」に向かっているということも話された。
一世を風靡した温暖化の報道は、サミット終了とともにすでに賞味期限が切れているが、
それもその報道に躍らされていたのは日本だけということだ。

偏った一部のデータを元にもてはやされた「地球温暖化報道」に問題があるようだが、
そもそも「地球温暖化騒動」を仕掛けたのは政治的背景があったようであり、複雑な経緯があるようだ。



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さあ、帰ろう!

今回の取材は2週間滞在、5日間オーロラが現れ、その中でまあまあの撮影が出来たのは2晩だけという、意外な?期待外れな結果になってしまった。

しかし、少ないながらも、面白い撮影は出来たと思う。
11月以降のスライドショー、12月~1月の京都での写真展でお披露目することになりそうだ。

中垣哲也ウェブサイト
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オオカミが会いに来る!
22日(月) 

滞在残り日数も少なくなってきた。

今回の取材は天候との戦いとなってしまった。
晴れてさえすれば、多かれ少なかれ、オーロラは会いに来てくれるものだが。

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スープカリーも毎日味を変え、秋が来ないように工夫をする。
一日一回の食事も慣れれば普通になる。体が慣れるのだ。


食料も少なくなってきた。
ここでは食材を調達することは不可能であるので、用意したものを、残りの滞在期間できちんと食べれるよう、計算しながら使っていく。


天候不良のため、オーロラに逢えず。


23日(火) ちょっとした森の近くに場所を変える。

寒かったので、夕食は車の中でとっていた。

その時、ふと、車のすぐ横をオオカミがヒョイと通りかかる。

においに誘われて、または好奇心で様子を見にきたのだろうか。

私はよく自然の中で「ワン!」と、犬の鳴き声の真似をする。
全くの無音のなかで、それが雄大なエコーを伴って聞こえるのが楽しいのだ。

もしかすると仲間がいると勘違いをしたのかも知れない。

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慌ててカメラをとり出すが、一瞬にして遠くに行ってしまった。


この夜は星もまったく光らなかった。
月も新月に向かってどんどん細っているはずだが、撮影の好機は過ぎてしまったかな・・・

真っ暗い夜を朝まで過ごした。

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吹雪!ツンドラから撤退
21日(日)

忌まわしい水蒸気に完全に覆われた北極海一歩手前のDeadhorseに別れを告げる。
このツンドラにいても、霧に包まれていて、回復を望める天気予報でもないからだ。

予報ではアラスカ中央部(フェアバンクスあたり)は天気が良さそうだ。
さすがにそこまで戻ろうという気分にはなれないが、ブルックス山脈あたりまで戻って、天気の様子を窺うとしよう。

夕方から、アラスカの北端のツンドラから南方へ向かって走り出した。
ちなみにここからフェアバンクスまではおよそ500マイル!、800Km程あるが、
その間、町らしい町はひとつもない!
究極のアドベンチャーロードと言っては聞こえがいいが、慎重な人ならこの道を走ることはないだろう。

案の定、走り出してすぐに天候がますます悪くなってきた。
ブリザードまでは行かないが吹雪で視界がきかない。
およそ200Kmの距離を、ただ数十メートル先をライトで確認しての運転となる。

気温はそれほど寒くないが、積雪があると、このタイヤでは危険になる。
冬タイヤではない。
なんといっても、ブルックス山脈の1400mの峠を越えなくてはならないのである。

走っても走っても状況は変わらず、
深夜になって、やっとツンドラを走り抜けた。
長い時間、神経を使いながらの運転は非常に疲れるものである。

ブルックス山脈の峠の一歩手前までたどり着いてへとへとになってしまった。
相変わらず雪が降っているので、超えるのは明日にしよう。

今夜はオーロラどころか、雪である。

・・・

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お昼頃目が覚めると、あたりは真っ白。
9月にして、完全に冬になってしまった。同じ季節に何度もここに訪れているが、今年は妙に季節の進み具合が早い。

太陽活動も近年、これまた妙に静かなようである。そのような報道や、研究者の話を聞いた。
ここにいて、「温暖化」という言葉はまったく縁がないような気がする。

むしろここ数年は「寒冷化」に向かっているとの話も聞いたが、私の経験ではむしろそちらの方が信憑性を感じる。

ちなみに「温暖化!温暖化!!」と騒いでいるのは日本だけであって、アメリカでは温暖化の「お」の字もでてこない。

峠を越えようとするトレーラーなどは皆、私が停っている駐車スペースでチェーンを巻いている。
私はそれを持っておらず、タイヤも冬タイヤではない。
しかしここを超えないとどうにもならないので、慎重に強行突破することにした。


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Atigun Pussと言うブルックス山脈の峠を越えると、別世界が広がっていた。
そして久しぶりに太陽の気配を感じることが出来た。

気持ちが明るくなる。

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夕日の赤い色が美しい・・・

峠から南方へそう遠くないところ、久しぶりの「森」を傍らに陣取る。

撮影ポイントはどこでも言い訳ではなく、かなり微妙である。

真っ暗い夜を過ごすのと、東西南北のどちらにオーロラが出ても、それなりに「絵」になること、それと「恐怖感」があまりないところが条件になる。

街灯など全くない世界、夜は真っ暗になるし、グリズリーやオオカミが普通に営んでいる世界である。

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日付が変わって22日になった。

久しぶりにオーロラが登場。
ささやかに北東の空からやってきた。

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なにか、久々に逢ったオーロラであったが、弱々しく、天候もすっきりとはしない。

明け方にはすっかり北の空に戻ってしまった。



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ツンドラの大地で
18日(木)

2夜連続でオーロラから見放されてしまったので、あまりいい気分ではなかったが、天候が好転の兆しを見せた。
今日はツンドラ地帯を北上、動物を探しながら、北極海一歩手前のDeadhorseを目指すことにした。

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ジャコウウシに接近するが、池があって断念。self記念撮影に切り替える。


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カリブーの親子が生きていくには厳しい試練が待ち受けているのだ。


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北の地平線は北極海の方角だ。
雲の隙間から見えるは、希望の光である。今夜は晴れるだろうか。


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弱々しくもオーロラダンス部隊が現れる。
今夜の踊りはいかがなものだろうか。


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時折、はったりのように動きを見せるが、すぐに消えてしまう。


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全天に広がる様子は、ここでは当たり前である。
なぜならここはオーロラベルト(統計的にオーロラが多発する地帯)のど真ん中である。


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この日のオーロラの舞は50点以下である。
明日以降の盛り返しを期待する。


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ブルックス山脈の方角に朝日が昇る。
この方角にいつも蜃気楼が見られるのだ。



19日(金)

日中から晴れ間が広がる。
日が暮れてもいい感じである。

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今夜は忙しくなりそうだ。

・・・

ところがだんだん空が見えなくなって、夜半はしっかり雲がへばりついた。

がっかりである。

メリハリの少ないツンドラの中で、数少ない気に入った場所に陣取っていたので、
この場所で心中するつもりでじっと待つ。

時折、多少の晴れ間にかすかにオーロラが見られるが、ほぼ、死んだように沈黙している。

オーロラがもっとも見られやすいこの場所で、この状態はオーロラのアクティビティー(活動度)がかなり低いと予想される。



20日(土)

天候は好転の兆しはまったくなし。
気分が優れない。

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ちょうど1年前の取材はなかなかの収穫があったが、今回の旅の前半は満足な夜は一夜もない。

ガソリンの残量も秒読み状態になってきたので、ダルトンハイウェイの終点、あと80マイル先のDeadhorseまで行くことにする。


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終点50マイルあたりから霧がでて見通しが悪くなる。
冬はブリザードになりやすいところだ。

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濃霧の中、ジャコウウシの群れを発見。好天の中で撮影したかった。


北極海にある油田基地Prudhoe Bayは「基地」だけあって、一般の立ち入りは出来ず、
終点はその一歩手前のDeadhorseである。
ここに住んでいる人はすべて基地に関係している人たちのようであり、それ以外でここに住む理由はなさそうである。

まずはガソリンを供給するために、この町で一ヶ所しかないはずのガスステーションを探す。
いったいどこにあるのだろうか、といった感じで、まったく目立たないのだ。

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24時間やっているが、無人でクレジットカードの承認でいつもスムースに事がすすまない。
今回も何度もカードを差し、ナンバーを手入力・・・やっとポンプが動き出した。

あ~、これで帰れる。

車と予備で30ガロン,115リッター程で160ドル。

おそらくアメリカで一番の田舎で、一番高いガソリンを買った。

この町にも、辛うじてホテルがある。
水を買いに入ったのだが、もしかしてインターネットの接続が出来るかも?
と思い、パソコンを開ける。

1日10ドルで接続可能であった。

高いか、安いか・・・

一週間もメールを開けないと仕事や人間関係が悪くなる時代である。

100通くらいのメールが溜まっていた。
あ~、中にはかなり大事なメールもきている。

外は霧で絶望的。まったく、どこにいるかわからないくらいだ。

アメリカ最北端に来て、急に日本にいるときのような雑務をこなさなくてはならなくなった。

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車が動かない!
16日(火)、夕べは久々に撮影出来た。
この調子で取材が進めばいいが。

一日一回の豪華な食事(スープカリーの大盛り)をとってやれやれとエンジンをかけようとすると、「カチャカチャ」と異音。
あれ?セルが回らない。
バッテリーが上がってしまったか?

バッテリーに気を使いながら運転をしてきたので、こんな状態でなくなるとは思えないが・・・
バッテリー以外の変な故障ではお手上げである。
バッテリーが原因であることを祈る。

しばらくすると、大きなSUV車が通りすぎたのでハ~イ!と挨拶をしておいた。
道から外れてボンネットを開けてのんびりお茶を飲んでいる私であったが、まあ、その気があれば心配してくれるはずだ。

通り過ぎて見えなくなったが、少しするとやはり戻ってきてくれた。

60歳前後の男女で、男性はミリタリールックである。
「車が壊れたかい?」
「多分バッテリーが上がってしまったようだ、ブースターケーブルを持っていないか?」

ドイツから来たのだという、猟に来たのだろうか。

相手の車のバッテリーを私の車のバッテリーにつないでエンジンをかける。
一発で復活。
バッテリーが原因で良かった。

ヒゲもじゃの厳つい男性はとても心配してくれて、厳しい顔つきでいろいろと説明してくれる。
「この車でこれ以上北上するのは危険だから、すぐに南へ走りなさい。レンタカーだろう?トラブルでもしエンジニアを呼ぶことになったら2000ドルは取られてしまう。バッテリーが回復するように走り続けなさい。とにかくすぐ戻るように」

とは言っても、これで撤退したら、自分的には何をしに来たかわからないことになる。
オルタネータ(発電機)が壊れていなければ問題はないはずだ。しばらく様子を見よう。

この夜は無理せず、北へも南へも行かず天候の回復を待ちながらオーロラを待とう。

雲の合間からみえる満月の明かりがまだまだまぶしい。


夜半、星空も復活するが、オーロラはまったく沈黙した。


17日(水)一晩アイドリングを続けたせいでバッテリーは問題なさそうである。

自分にもエネルギーを入れてブルックスを超えようか。


ブルックスの山から流れてきた小川のほとりに陣取る。

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身を切るような冷たい川の水で洗濯。


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ブルックスの山々から流れる水はやがてユーコン川にたどり着き海へと流れるはずだ。


そろそろ傷んでしまいそうなっベーコンを使い切って、豪華なガーリック・ベーコンパスタをつくる。



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「なんだかわからないけど、うまいねえ~」北極ジリス

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ブルックス山脈を越えて北上するには、Atigun Passと言って、1400m程の峠を乗り越えなくてはならない。

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山脈のすそ野が秋であっても、峠は冬であることが多い。たかが1400mと言っても、ここは北緯68度の北極圏である。

ブルックス山脈を北へ越えると、気候が変わる。

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大ツンドラ地帯が北極海まで延々と続く。


東西に果てしなく広がるブルックスを見渡せる場所で陣取る。
景色はいいのだが、いつも晴れずに、また強風に悩まされる場所でもある。

今回もやはり風が強く、明るい月は見えるが、曇っているため、オーロラは確認できず。


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1年ぶりのShow Time!
15日(月)、ダルトンハイウェイ唯一のサービスポイントColdfootに無事到着。
タイヤ修理に40ドル、燃料80ドルを費やし、再び準備を整えた。

ここから北上すると、徐々にブルックス山脈の南斜面に差しかかり、山岳の景色に囲まれてくる。

道から外れ、小川に降りて食事を作る。

好物のスープカリーであるが、あたりはクマが出そうなので、クマの嫌いなトウガラシをいっぱい放り込む。
あたりをキョロキョロしながら食事を取る。

珍客が小川の向こう岸に現れる。
カメラをとり出し、接近する。

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顔を見られたら恥ずかしいので逃げるわ!

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見ちゃイヤ!顔が真っ黒なのよ。


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仕方がないわね、じゃあ、横顔だけよ。


Coldfootから北側は撮影ポイントはたくさんあるが、その時のお月さまの居場所(時間)によって変えていく作戦である。

お気に入りの場所に陣取る。

長い夕暮れが終わり、紺碧の空にうっすらと巨大なアーチが浮かび上がってきた。

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おあ、今夜はいい感じになりそうだな!

眩しいくらいの満月の夜空を舞台に、オーロラが出たり入ったりしている感じ。

オーロラの下端がピンクになるスピードの速い「強烈タイプ」も見られる。
すぐにおとなしくなり、そんなとき油断していると急にまた激しくなったりで、
撮影のテンポがつかめない。
またしてもおいしい獲物を何度も逃してしまう。

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大慌てで撮影開始、ピンとを合わすのを忘れている!

頭上ではオーロラが大騒ぎになっているので、焦っているのだ。

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この夜のオーロラの舞の出来は72点。(中垣の希望に対して)

まだまだ物足りなく、撮影も獲物を大分逃がしてしまったため不完全燃焼だが、1年ぶりの新作は少し撮れた。

この日の収穫はスライドショーや新しい写真集でお披露目することになるだろう。

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いよいよ北極圏を目指して
14日(日)再びフェアバンクスへ立ち寄り、10日分の食料は確保出来た。

夕方から北極圏目指して北上を始める。

フェアバンクスを北上、2時間走り続けて、ここでやっとダルトンハイウェイの基点に到達する。
やっとダルトンハイウェイにたどり着いた、といった感じである。

ここから先は舗装路面はほとんどなく、ガタガタで穴だらけで非常に走りにくい。
スピードを出すとタイヤに衝撃が強くなりパンクの恐れがある。
また、のろのろ走ると先が果てしなく長いので莫大な時間を費やす。
要するにパンクしない程度に飛ばさなくてはならない。
長い時間、神経を集中させながらの運転を強いられるのだ。

もうダルトンハイウェイを北上するのは8回目にもなるが、毎回感じることはとにかく道のりが長く険しい。
このブログを読んで、この究極のアドベンチャーロードに挑戦してみたく思う人がいると思うが、
一般のレンタカーは乗り入れ禁止であり、非常に危険である。
666kmのダルトンハイウェイには、途中に一ヶ所のロードサービスがあるのみである。
途中で車がトラブって動かなくなったらピンチになるのである。
ある程度自分で対処出来ない人は入り込めない道である。


フェアバンクスのスーパーで買い込んできた肉などの生ものは今日中に食べてしまいたい。
しばらくこのようなものを食べることが出来ないので、今夜だけの贅沢である。

展望スペースのようなパーキングに車を停める。
いつしか雨がみぞれに変わってしまった。
すっかり冬、またしても暗闇の中でディナーの準備に取り掛かる。

あたりはシーンとしているが、なにかシューと音が聞こえる。
タイヤからだ。
ああ、いきなりパンク・・・

金属はタイヤに突き刺さり、すごい勢いで空気が漏れ出している。
寒くて暗くてビチャビチャのところでタイヤ交換である。

通り掛かりの一台の大きなトレーラーが私を見つけ、若い運転手が降りてきて、私に心配そうに話しかけてきてくれる。
この特別な一本道を通行する者は皆、連帯意識を持っているのである。
困ったときはお互い様、というような感じである。
彼曰く、「この先20マイルで雪が積もっている」
戻った方がいい、とまでは言わないが、私の車のタイヤを見て、これで行くのか?大丈夫かな?
と言った感じのニュアンスである。

アラスカではスタッドレスタイヤは存在しないのだろうが、装着されているタイヤは夏タイヤよりはましなオールシーズンタイヤだろうか。
今回は秋の取材だと甘く考えていた。
数週間前の情報で今年のアラスカは大変な冷夏だと聞いていたが、9月中旬で冬が始まっているとは思わなかった。

しかし問題はこの先スペアタイヤがない状態で、タイヤ修理の出きるColdfootまで無事に走破しなくてはならない。
あと170マイル(270Km)もある!

タイヤ交換後も空気圧やセンサーの異常警告が出るが、ここでは空気すら入れることは出来ない。
とにかく4本のタイヤのみで、この悪路を無難に270Kmを走り抜こう。

20マイルほど走ると、やはり吹雪になり路面に雪が積もってきた。
まだ北極圏までほど遠い地点で見通しが利かなくなってきた。
急に心細くなる。
引き返すべきか、このまま先へ進んで天候の回復を待つか・・・

「一陽来復」という言葉を思い出した。

日程的なゆとりが私の背中を押してくれた。
北極圏に行けばいつかはチャンスは来るだろう。

深夜、巨大なユーコン川を渡る。
ユーコン川はまだ北極圏ではないが、一つの目安である。
気分的に、ここまできたら引き返す気分にならないくらい進んだ気分になれる。
(気分は)もう少しで北極圏・・・(実際はまだまだである)

北上するにしたがって雪は止んできた。
空に隙間が見られるようにもなってきた。

日付が変わって数時間、やっと北極圏に到着。
フェアバンクスを出発して9時間も経っていた。

満月の明かりで空が明るいが、車を停めて、オーロラが出ていないか観察する。

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満月で雲が多いので空がとても明るい。


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弱いながらも光っているようだ。

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お気に入りの湖まで到着。車から降りて空を見上げた瞬間、
一瞬、閃光のように鮮やかなオーロラが走る。

ああっ!

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カメラをセットする間もなく、過ぎ去ってしまった。
惜しかったなあ。

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1年ぶりのアラスカ取材スタート
9月12日、私にとって1年ぶりのアラスカ取材がスタートした。

2週間にわたって、オーロラや天気と相談しながら、
気まぐれなようで緻密な計算をしながら(のつもり)の旅である。

寒い。

この季節に何度もこの地に訪れているが、例年よりも季節の進み方が早い感じがする。
秋はすでに終わっている。
ひっそりとしていて、もうじっと冬を待っているようだ。
観光地も閑散として、ギフトショップには「See You Next Summer」などと書かれている。

天気予報では、アラスカのどこも良くない。
フェアバンクスやその他の目的地はいずれも、しばらく先は晴天が望みにくいようだ。
う~ん。

では、とりあえず天候が良くなくても撮影可能な動物を狙いに、デナリ国立公園に向かおうか。
スーパーで生活物資を供給してから、デナリに向かう。

道中、深夜ではあるが、真っ暗闇のハイウェイのパーキングスペースで豪華にディナー。
雨も降ってきたので、このまま休もう。
ここ数日、まともに睡眠時間をとっていなかった。

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物思いにふけったうさちゃん。
知らんふりをしているようだが、耳だけは私の方に向いている。


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おいしそうにお食事中。


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何をしているかというと、これまたお食事中。夢中になっている。


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ムースはそろそろ角が落ちる季節らしい。
片方のみ残っている。

初日はこんなものかな。
明日からはいよいよ北上して、オーロラを狙おう。

北極圏を目指して。

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オーロラに逢いに行ってきます。
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9月12日、いま成田空港にいます。

これからアラスカへ行ってきます!

旅の途中経過をアップする予定です。

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オーロラのように自由になったみちこちゃんへ
痛かったね。
辛かったね。
苦しかったね。

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この18年間、何度入院して、検査、手術、化学療法、ホルモン療法、放射線治療・・・などに耐えてきたことか。

病気に対していつも「絶対に負けない!!」という姿勢を貫いてきた。
最後の入院の時もその前向きな姿勢は変わらなかった。


25歳で乳がんが見つかった時には、すでに初期のステージではなかった。

みちこちゃんの半生は、まるでモグラ叩きのような病気との戦いの18年だった。

医学の常識という見方をすると、
発見時にすでに非限局性であった(おそらく)この病気に対して、
なんと18年も戦い続けたこと自体が驚異的である。

しかし、彼女は決して強靭な体を持っていたわけではない。

みちこちゃんが教えてくれたこと。

この奇跡は、紛れもなく、彼女の「病気に立ち向かう強い姿勢」の賜物である。

この前向きな精神力がなければ、とっくに彼女はこの世から去っていたことと思う。

・ ・ ・

「一週間の検査入院」の予定が、結局「最後の入院」となった。

18年間、病気と闘う戦場となった札幌医大病院、そこは信頼できる主治医や医療スタッフもいた。

状況が厳しくなってきたみちこちゃんのために、
私も、なにかいい企画で上映会が出来ないものかと、かねがね考えていたのだが、
今回の入院の話が伝わってきたときは、「もう待ったなし」と直感した。

個室に入ったみちこちゃんのために、ベッドの向かいの壁にオーロラを映した。

そのあとすっかり元気になったと聞いた。

と言っても、痛くて、辛くて、だるくて、息苦しい状況が改善される分けではない。

普通に考えると、モルヒネを打って、地獄のような苦しみを紛らわすことしか手の打ちようがない状況だろう。
私は一回でも多く出向き、大好きな大宙を感じて、少しでも苦しみを軽減してもらいたいと思った。

全身に転移した活性化した癌細胞、おそらく数百はあっただろう転移巣は、
呼吸をするための肺をもびっしり埋め尽くし、また癌細胞に満ちた滲出液がたまり、
もはや酸素吸入を施しても息が苦しくなってきた。

吸っても吸っても息が苦しくなっていくという恐怖はどのようなものだろうか。

それでも彼女は生きる希望を捨てていなかったようだ。

・ ・ ・

最後のオーロラプレゼントは亡くなる10日前、
上映会はみちこちゃんの友人や医療スタッフまで多くが貴重な時間を一緒に過ごした。

みちこちゃんが気に入ってくれた「浮かんだ雲の上に舞うオーロラ」の映像を最後に繰り返した。

大宙を自由に舞うオーロラをじっと見つめる彼女の横顔が脳裏に焼き付いた。

「何度でも来るからね!」

・ ・ ・

次の上映会はもう病院ではなかった。

彼女の地元で、彼女の43年の人生の中で関わったたくさんの人が集まった。

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美智子ちゃん葬儀2


地獄のような苦しみから開放され、今は楽になったので、これで自由に大宙を舞うことが出来るね。

大好きなオーロラのように。

ありがとう。

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今度は空に昇ったみちこちゃんに逢いにいくからね。

中垣哲也ウェブサイト
君たちに逢いに行くよ。
極北の大地は、いよいよオーロラの季節がはじまった。

白夜の季節が終わり、夜がどんどんと一気に長くなり、加速しながら冬へ向かって行く。

極寒の季節と違い、今はオーロラを楽しむのにもっとも気楽に臨める時期である。

そして今の時期はまだ動物たちは活発に行動している。

一部、冬眠をする動物たちは今頃栄養を体に蓄え、長い眠りに備えるのである。

そして、この時期は私にとってもっともわくわくする時期でもある。

私にとっても収穫の時期、1年ぶりの取材が近づいてきた。

今回はどんな出会いがあるだろうか。

どんな「この地球の家族」が出迎えてくれるだろうか・・・・・


去年を振り返ってみよう。

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ハラ減った~。


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いただきます~。


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旅をするムース(ヘラジカ)


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白い点々がわかりますか? 断崖絶壁のドールシープ。


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ツンドラのカリブー

どんな宇宙を見ることが出来るだろうか。

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2007年9月 アラスカ北極圏で

あと一週間。

出発までに新しい写真集の制作を終えてしまおう。

皆さんのクリスマスに間に合うように。

中垣哲也ウェブサイト
1月から、AURORA DANCE 全国ツアーします!!
1月から、関西~東北までAURORA DANCE ツアーを計画しています。

1月4日から6日まで、写真展のため、京都コンタックスサロンに滞在していますが、
その後は車で移動しながら、広範囲にスライド&トークショーツアーを行いながら、徐々に北上する予定です。

そこで、関西より東へ、北へ、最終は仙台か秋田までと考えています。
太平洋側、日本海側を問わず、小さな町でも、イベントを企画してくださる方を探しています。

詳しくは
mysong@aurora-dance.com

または090-6214-7546までご連絡をお願いします。


中垣哲也ウェブサイト
ゆうばりのみなさん、ありがとうございました!
8月30日(土)、この日は一日、夕張で過ごすことが出来ました。

ゆうばり生涯学習推進プロジェクト、 ゆうばりカルチャーナイト実行委員会の共催で

「オーロラダンス in ゆうばり」を開催していただきました。

お昼の部は清水沢地区公民館,、夜の部はゆうばり市民会館シネサロンと、
二つの会場で出来るだけ多くの方に見て楽しんでいただこうという企画でした。

夕張はご存知の通り、あまりよくない意味で全国的に知れ渡りましたね。

確かに町並みに活気を感じることは難しいですが、一日の中で出会った人たちはみな暖かく、内なる情熱を持っているように感じました。

私が逆に元気をもらった感じです。

印象に残ったお客様の言葉ですが、
あるご夫人が「すっきりしました!」と声をかけてくださいました。

ちょっとでもゆうばりの方々に触れ合えたこと、忘れないと思います。

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企画運営の中心になってくださった木村愛さん、テーマ曲を書いて披露してくださった高橋玲さん、
シンセサイザー担当:瀬戸田アキさん

スライドショーのイメージソングはRei's Projectの高橋玲さんが作詞・作曲
素晴らしいメッセージソングです!


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ゆうばり市民会館シネサロンは満席になりました!

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足を運んでくださった夕張市民の皆さん、素晴らしい一日を本当にありがとうございました。

ゆうばり生涯学習推進プロジェクト、 ゆうばりカルチャーナイト実行委員会の皆様、本当にお世話になりました!

中垣哲也ウェブサイト
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