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取材14日目 3月17日(金)根性でラーメンを作る!
「きっとこんな時期にはここに来ることはないな」

そう思いながら、朝が明ける前からブルックスの山々に別れを告げた。

AtigunPass.jpg


もう帰れると思うと帰り道は軽やかである。

先ずはColdfootまで走り給油する。

低血糖でフラフラ、運転も怪しげ?な感じになってきた。
日本で回転寿司が食えるまであと何日か考えた。・・・まだまだ先は長い。

・・・考えた。

使えなくなった調理用ストーブだが、機能しないポンプの代わりに、
カメラのほこりを飛ばすためのブロワーで空気を入れながら燃焼出来ないものか!
・・・
2時間ほどあれこれとMSR(調理用ストーブ)と格闘、なんとか着火するが、
ブロワーのゴム球で絶え間なく空気を入れなくてはすぐに消えてしまうのだ。
火力といえば、風前の灯。5秒も休むとあっけなく消えてしまう。

外気温は昼間にも関わらず測定不能!(マイナス40℃以下!)である。
もはや沸騰させるのは無理だが、なんとか食えるラーメンを作るぞ!と、
気力でゴム球を押し続けた。
・・・・・・
そしてついに何とか食えるラーメンが出来たのである!

久々に湯気を見、久々に暖かいものを胃袋に収めた。感激である。

と、血糖値が上がったせいか、急に元気が出る。
フェアバンクスには戻らず、もうひと晩ブルックスで撮影しよう!

月がなくて辺りが暗くなる。寒くてまた弱気になってきた。

車を停める時は、必ず一番オーロラが出やすい方向が見えるように構えるのだが、
ずいぶん早い時間からオーロラが見えてきた!

「おおっ、やはりフェアバンクスに戻らなくて良かったかな?」

慌てて防寒体勢を整え、気持ちを高め気合いを入れる。

このオーロラがブルックス最後の夜にふさわしい「オールナイトショー」の始まりだった。

Mar.17start.jpg


山の向こうがほんのり赤くなっていた。
始めは月が山の裏側に隠れているのかな?と思ったが、だんだんそうではないことがわかった。
やがて同じ方向から大蛇のような動きで、芋づる式にオーロラが湧き上がる。

Coldfoot.jpg


全天のあちらこちらで別々のオーロラが乱舞。
驚異的なダイナミックさ。

その凄さは文章では表現できない。
このような「超高速発光現象」を体験した人にしか理解できないほどだが、
写真に上手く写せるような代物ではない。

冷静に写真におさまりそうな方角にレンズを向ける。
そして滅多に見られない「スペシャルショー」は脳裏にはしっかりと焼き付ける。

この光景の中で私は感じた。

オーロラの科学を知らない昔の人で、この空の下で恐怖を感じない人はいないだろうと。

私はかなり高揚していたが、・・・・・・・・始めは耳を疑った。
「あれ?」
と思い、よ~く耳を澄ましてみる。

Coldfoot2.jpg


なんと! オオカミの遠吠えである。しかも、何度も何度も繰り返している。
オオカミも高揚しているのだ!
それは、まるで強いオーロラに合わせてほえているようだった。
距離はおそらく300メートルはあったように思う。

Coldfoot3.jpg


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